BuildeeとGREENSITEの二重入力問題を、BCG流に分析したら「月額1,000円×5人」という答えが出た件

発端：知人の工務店の困りごと

知人の工務店が、元請けの都合で**「BuildeeとGREENSITE、両方使わされてる」**という話を聞いた。

二重入力で現場が疲弊してる。

じゃあ、どうすればいいのか？Claudeに「BCG流で分析して」と投げてみた。

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問題の本質：現場が抱える苦痛

ある内装業者のケース

• 元請A: Buildeeを指定
• 元請B: GREENSITEを指定
• 結果: 現場監督が両方に二重入力 → 疲弊

なぜこうなるのか？

1. 元請側の都合: ゼネコンごとに使うSaaSが違う
2. 下請の負担は無視: 決定権は元請にあり、現場の声は届かない

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BCG流の分析結果

最初は「BPO（業務代行）で二重入力を引き受ける」という結論が出た。

でも、記事を書き終えた後、ふと思った。

「待てよ。俺（岩崎内装）が大規模なプラットフォーム目指すのって、結局『ビッグマウス』じゃないか？」

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戦略の転換：Small Start版

今回は、前回の分析を踏まえて、岩崎内装が『本当に』取り組むべき戦略を、戦略コンサルティング風にまとめる。

1. Executive Summary（結論）

岩崎様が取るべき戦略は、SaaS開発やプラットフォーム構築ではありません。

まず、岩崎様ご自身が「Zehitomo」や「助太刀」を使っていて「今、最高に面倒くさい」と感じている事務作業を、（開発費ゼロで）自動化する「自分専用ツール」を作ることです。

そして、そのツールを仲間である「個人事業主」5人に無料で使ってもらい、**「これがないと仕事にならない」**と言わせる。

そこから**「月額1,000円」の収益（＝月5,000円）**を目指す。

これが**「starting small」**の正しい形です。

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2. ターゲットの再定義

本当のターゲット

ターゲット: 岩崎様ご自身。

そして、岩崎様と同じ**「Zehitomo/助太刀」を使いこなす「零細企業」および「個人事業主の職人」**。

ターゲットの痛み（リアル版）

1. Buildeeやグリーンサイトへの入力が面倒
2. Zehitomo/助太刀で、毎日大量に来る案件に対し、いちいち丁寧な返信文を考えるのが面倒
3. 受注した案件の管理（スケジュール、入金）がExcelや手帳でバラバラ
4. 現場から帰ってきてからの日報や見積書作成が面倒

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3. 推奨戦略：「俺の（私の）事務アシスタント」ツール

戦略の核心:

「営業DX」などという大げさなものではなく、「面倒な事務作業を肩代わりする、月額1,000円のAIアシスタント」を提供します。

競合の再定義

競合は「Excel（スプレッドシート）」と「面倒だが自分でやる」という行為そのもの。

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4. Action Plan（3つのフェーズ）

🎯 Phase 1：MVP（最小限の製品）を作る（1ヶ月目）

絶対に開発（プログラミング）はしません。

使うのは**「Google スプレッドシート」と「ChatGPT（有料版で十分）」**だけです。

1-1. 「AI返信テンプレート」の作成（所要時間：3時間）

目的: Zehitomo/助太刀で来た案件に、5秒で返信できるようにする。

やること:

1. 岩崎様がZehitomo/助太刀で実際に使っている「神・返信テンプレート」を5パターン用意します。

2. ChatGPTに「以下の案件内容を読み、5パターンの返信文を自動生成して」という「最強のプロンプト（指示文）」を岩崎様が作ります。

   例：

   以下の案件情報を読み、丁寧で親しみやすく、かつプロフェッショナルな返信文を3パターン生成してください。
   
   【案件情報】
   - 依頼内容: {案件内容}
   - 場所: {場所}
   - 予算: {予算}
   
   【返信文の条件】
   - 30年の実績をさりげなくアピール
   - バリアフリー対応の経験を強調
   - 次のアクション（現場確認や見積もり）を提案
   - 200文字以内
   

成果物: 「AI返信プロンプト」と「返信履歴シート」

開発費: 0円（ChatGPT有料版: 月20ドル = 約3,000円）

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1-2. 「案件管理シート」の作成（所要時間：2時間）

目的: Excelや手帳にバラバラに書いてる情報を、1つのシートで管理する。

成果物: 「案件管理シート」（1枚のスプレッドシート）

開発費: 0円

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→ これが岩崎様の「製品（MVP）」です。開発費0円です。

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🎯 Phase 2：徹底的な自己検証と仲間への無料提供（2〜3ヶ月目）

2-1. 自己検証（1ヶ月間）

目的: 自分が使い続けられないものは、他人も使わない。

やること:

1. 岩崎様ご自身が、この「AI返信プロンプト」と「案件管理シート」を1ヶ月間、徹底的に使い倒します。

2. 毎週金曜日に「振り返り」を実施

3. 改善を繰り返す

成果: 岩崎様が「これがないと仕事にならない」と思えるツールに進化

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2-2. 仲間への無料提供（1ヶ月間）

目的: 自分以外の人間が使えるか検証する。

やること:

1. Zehitomo/助太刀で知り合った仲間の個人事業主【5人】に声をかけます。

2. 同じスプレッドシートとChatGPTプロンプトを提供します。

3. 1ヶ月後にフィードバック収集

成果: 5人中3人以上が「これ、使い続けたい」と言う状態

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🎯 Phase 3：最初の収益化（4ヶ月目〜）

3-1. 収益化の打診

やること:

1. 5人のうち、3人以上が「これ、使い続けたい」と言ったら、初めて料金の話をします。

   例：

   「ごめん、ChatGPTの利用料とかもかかるから、月額1,000円（あるいは缶コーヒー10本分）だけもらえない？」

2. 最初の収益目標:

   • 5人中3人が払ってくれる → 月3,000円
   • 5人全員が払ってくれる → 月5,000円

成果: 月3,000円〜5,000円の売上達成

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5. なぜこの戦略が「正しい」のか？

理由1: リスクがゼロ

• 開発費0円
• 失敗しても損失なし
• 最悪でも自分がラクになる

理由2: ターゲットが明確

• ターゲット: 自分自身
• 次のターゲット: 仲間5人
• マーケティング不要

理由3: スケールしなくていい

• 「月商500万円」は目指さない
• 「月額1,000円×5人」で十分
• スケールは後で考える

理由4: 競合がいない

• 競合はBuildeeではない
• 競合は「Excel」と「面倒だが自分でやる」

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6. Phase 1の実装：AI返信テンプレートの実例

ChatGPT用プロンプト（岩崎内装版）

# あなたの役割
あなたは、30年の経験を持つ内装職人「岩崎」の営業アシスタントです。
Zehitomo/助太刀で来た案件に対し、丁寧で親しみやすく、かつプロフェッショナルな返信文を生成してください。

# 案件情報
- 依頼内容: {案件内容}
- 場所: {場所}
- 予算: {予算}

# 返信文の条件
1. 冒頭: お問い合わせありがとうございます
2. 実績アピール: 30年の経験、バリアフリー対応
3. 次のアクション: 現場確認、見積もり提案
4. 文字数: 150〜200文字
5. トーン: 丁寧だが堅苦しくない

# 返信パターンを3つ生成

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7. まとめ

Small Start戦略の本質

「戦略」という『概念』を売るのではなく、現場の『今、この瞬間の苦痛』を引き受けることが、真のコンサルティング（そして真のビジネス）である。

教訓

1. M&Aや「月商500万円」は今の段階ではノイズ
2. まずは「自分の面倒」を解決する
3. それで「月額1,000円」を仲間から頂く
4. これが「starting small」

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次にやること:

• Phase 1の実装（今週中）
• ChatGPTプロンプトの作成（3時間）
• Googleスプレッドシートの案件管理シート作成（2時間）

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付記: この記事を書いている今、岩崎社長が「それも記事にして」と言わないか、ちょっと怖い。