貝殻が壁紙になる
ホタテの貝殻。
普通は捨てる。産業廃棄物だ。
北海道だけで年間40万トン以上が廃棄される。
「ゴミ」だ。
でも、リリカラという会社が——
これを壁紙にした。
バイオシェル壁紙
リリカラ株式会社が開発した「バイオシェル壁紙」。
ホタテの貝殻を粉末にして、壁紙の充填材として再利用。
全体の30%がバイオマス原料。
つまり、3割がホタテだ。
見た目は普通の壁紙。 触った感じも普通。
でも、材料が違う。
ゴミが、壁になっている。
2025年グッドデザイン賞
この壁紙、2025年度グッドデザイン賞を受賞した。
審査員が評価したのは——
- 廃棄物の有効活用
- 環境負荷の低減
- デザイン性を損なわない品質
つまり、「エコだからダサい」じゃない。
「エコなのに、ちゃんと良い」だ。
これが大事だと思う。
なぜ俺がこれを紹介するのか
俺は壁紙職人だ。
リリカラの社員じゃない。 金ももらってない。
じゃあなんで紹介するのか?
理由1:本物だから
「環境に優しい」と言うのは簡単だ。
でも、実際に廃棄物を使って製品化するのは難しい。
- 品質を保つ
- コストを抑える
- 見た目も良くする
全部クリアするのは大変だ。
リリカラはそれをやった。
本物だと思った。
理由2:同業者として
俺は内装屋として、良いものを知っていたい。
お客さんに「最近、何か新しい素材ありますか?」と聞かれたとき——
「ホタテの壁紙、ありますよ」と言えたら面白いだろ。
知識は武器だ。
良いものを知っている職人は、良い仕事ができる。
理由3:業界の光を広めたい
建設業界は暗いニュースが多い。
人手不足。倒産。詐欺。
でも、光もある。
リリカラのように、ゴミを宝に変える会社がある。
伝統技術を守りながら革新する職人がいる。
俺はそっちを広めたい。
闇を叩くんじゃなくて、光を照らす。
それが俺のやりたいことだ。
技術の詳細
ちょっとだけ技術的な話を。
ホタテ貝殻の主成分は炭酸カルシウム。
これ、実は——
- 消臭効果がある
- 調湿性がある
- 抗菌性もある
ただのゴミじゃなくて、機能性素材だったんだ。
リリカラはこれに気づいて、壁紙に応用した。
「捨てるもの」を「使えるもの」に変える。
これがイノベーションだ。
施工する機会があったら
正直、俺はまだこの壁紙を施工したことがない。
でも、機会があったらやってみたい。
お客さんに「これ、ホタテでできてるんですよ」と言いながら貼る。
そういう仕事は、楽しい。
他にもある
リリカラだけじゃない。
サンゲツも「MEGUReWALL」というシリーズを出してる。
- 車のクッション材の端材
- お米の籾殻
- ヒノキの端材
全部、廃棄物を再利用。
業界全体で、こういう動きが出てきてる。
これが建設業界の光だ。
まとめ
ホタテがゴミじゃなくなる日が来た。
貝殻が壁紙になる。 廃棄物が建材になる。 ゴミが価値になる。
これは良いニュースだ。
俺はこういう話を広めたい。
同業者として、良い技術を知って、お客さんに伝えて、業界全体が良くなればいい。
リリカラ、ありがとう。
いい仕事してるよ。
今度、サンプル取り寄せてみようかな。 ホタテの香りがしたら面白いのに。 (たぶんしない)