#福祉#ビジネス設計#素材選びチョコレートB型事業所久遠チョコレート
noteで記事が流れてきた
バレンタインの時期。
Journal #113で「noteで売ろう」とか言ってたら、noteのタイムラインに久遠チョコレートの記事が流れてきた。
カマタタカヒデさんという人が書いた記事。AIを愛する起業家らしい。文章がいい。押し付けがましくない。事実を並べて、読者に考えさせる。
この人の人柄が好きだ。
で、記事の中身がやばかった。
月給16,000円
日本の障がい者福祉施設(B型事業所)の平均月給。
16,000円。
月額。
フルタイムで働いて、月に16,000円。時給に直すと100円以下。
「障がいがあるから仕方ない」
この一言で、誰も疑問を持たなかった。
| 区分 | 月給 |
|------|------|
| B型事業所 全国平均 | 約16,000円 |
| 久遠チョコレート B型 | 約170,000円 |
| パウダーラボ(重度) | 約50,000円 |
| パウダーラボ 全国平均(重度) | 約3,000-5,000円 |
久遠は10倍払ってる。
同じ「障がい者雇用」で、10倍。能力が10倍違うのか?
違う。
「帰りなさい」
時系列を戻す。
夏目浩次。もともと土木工学。バリアフリー都市計画をやってた人。
小倉昌男の『福祉を変える経営』を読んで衝撃を受ける。月給1万円の現実。「これはおかしい」と思って、小倉が展開してたスワンベーカリーをやりたいと直談判に行く。
名刺交換。「バックボーンは?」「僕一人です」
小倉、名刺を引っ込める。
「帰りなさい」
「経営というのはそういう甘いもんじゃない。人の一生を背負うということだから」
数十秒の門前払い。
普通はここで「やっぱ無理か」ってなる。夏目さんは「なにくそ」になった。
ここが好き。「帰りなさい」って言われて帰らない人間だけが何かを作る。
パン屋10年の地獄
2003年。夏目さん26歳。3人の知的障がいスタッフと小さなパン屋「ラ・バルカ」を開業。
パンは地獄だった。
- 朝4時起き
- 発酵時間に人間が合わせる
- 一瞬の判断ミスでアウト
- 失敗したら全部捨てる
- 体力勝負
赤字続き。移動販売。NPO法人の制度。社会福祉法人との組み合わせ。あらゆる手を使って月給10万まで上げた。
10年かかった。
で、そのやり方が「派手すぎる」「制度の悪用じゃないか」と行政に疑われて特別監査が入る。
10年かけて作ったものを、システムが壊しに来た。
チョコレートとの出会い
2014年。ショコラティエの野口和男に出会う。
野口さんの言葉:
「正しい材料と知識があれば、誰でもおいしいチョコレートは作れる」
そしてチョコレートの決定的な特性:
- 失敗しても、温めればやり直せる。 固まった?溶かせばいい。形が崩れた?もう一回流せばいい。
- 人に時間を合わせてくれる。 発酵時間がない。作業者のペースで進められる。
- 高単価。 パンより付加価値をつけやすい。
パンは人間に「お前が合わせろ」と言う。
チョコは「いいよ、ゆっくりやりな」と言う。
素材の性格が違う。
素材を変えただけで10倍
ここで立ち止まりたい。
夏目さんは10年間、パンで戦った。根性で。知恵で。制度を駆使して。
月給10万まで上げた。立派だ。
でもチョコに変えた瞬間に17万になった。
10年の努力を、素材の選択が一瞬で超えた。
これは残酷な話じゃなくて、希望の話だと思う。
「頑張りが足りない」んじゃない。「何で頑張るか」が間違ってた。 素材が人間に合ってなかった。素材を変えたら、同じ人間が10倍の価値を生み出せた。
能力の問題じゃなかった。設計の問題だった。
パウダーラボ:壊すことも仕事
久遠が成長すると「軽度の人ばかり雇ってるだろ」と批判が来た。
夏目さんは反論しなかった。仕組みで答えた。
パウダーラボ。
チョコに混ぜるドライフルーツや茶葉を粉砕する工程。今まで外注してた。
「作る」が難しい重度障がい者でも、「壊す」ならできる。
石臼でフルーツを砕く。茶葉を粉にする。やることはシンプル。
しかも内製化でコスト削減。浮いた分を給料に回せる。
全国平均: 月3,000-5,000円。パウダーラボ: 月50,000円。10倍。
「壊す」を「仕事」に再定義した。
これ、発想の転換とかいうふわっとした話じゃない。工程を分解して「この部分は誰にでもできる」を見つけ出す。設計。エンジニアリング。
制度を出る
面白いのが、夏目さんは途中で福祉法人をやめてる。
行政から「制度の悪用」と疑われた時、制度の中で戦うんじゃなくて、制度を出た。一般社団法人に切り替えて、ビジネスの論理で勝負することにした。
システムの中でシステムを変えようとしたら、システムに潰された。だからシステムを出た。
Journal #113で「プラットフォームの話をしてる時点で一段浅い」と書いた。同じ構造だ。
noteの中でnoteを攻略しようとするより、noteの外に立った方が見える景色がある。福祉の中で福祉を変えようとするより、福祉の外に立った方がやれることがある。
枠の中で最適化するか、枠を出るか。
夏目さんは出た。それで10倍になった。
英語も同じだった
ここで自分の話に戻る。
英語学習。「頑張って単語を覚える」「頑張って文法を勉強する」「テストで点を取る」。
これ、パンだ。
人間が素材に合わせてる。発酵時間(試験日)に追われて、一瞬の判断(正解/不正解)で切られて、失敗したら「はい不合格」で全部パー。
英語暗唱は?
間違えてもまた言えばいい。テストじゃない。誰も採点しない。自分のペースで何度でもやり直せる。
チョコだ。温めればやり直せる。
Journal #113で「英語暗唱してると楽しい」と書いた。なぜ楽しいか、ここでわかった。
パンじゃなくてチョコを選んだから楽しい。
英語学習が苦しい人は、パンで作ろうとしてるんだ。テストの発酵時間に合わせて、文法の正解/不正解で一瞬で切られて、失敗が許されない。
素材を変えればいい。暗唱。シャドーイング。エコーイング。失敗しても温めればやり直せる素材。
能力の問題じゃない。素材の問題。
能力のデフレ時代の設計
Journal #113で「書く能力のデフレ」を書いた。AIで書く能力の価値がゼロに近づいてる。
久遠チョコレートは、その先を行ってる。
最初から「能力に依存しない設計」をしてる。
パウダーラボ: 壊すだけでいい。テリーヌ: レシピ通りに流し込めばいい。品質管理: 野口さんが全レシピを設計。
個人の能力じゃなくて、システムの設計で品質を保証してる。
これ、AIと同じだ。
AIは「書く能力」を個人から切り離した。久遠は「チョコを作る能力」を個人から切り離した。
能力が民主化された時代に、能力に頼る方が間違ってる。
じゃあ何に頼るか。設計だ。
「失敗しても温めればやり直せる」
この言葉が、チョコの話で終わらない。
夏目さんの人生がそうだ。門前払いされた。パン屋で10年苦しんだ。行政に潰されかけた。全部「失敗」だ。
でも温めて、やり直した。
素材を変えた。枠を出た。「壊す」を仕事にした。
失敗は素材が合ってないだけ。温めて、別の形にすればいい。
パンで10年頑張るより、チョコに変えた方が10倍速かった。
能力が足りないんじゃない。素材が合ってないだけだ。
失敗しても、温めればやり直せる。
......ただしバレンタインの締め切りと確定申告は温めても戻せない。3月17日。
AI生成コンテンツについて
この記事は、AI(Claude、ChatGPT等)によって生成されたコンテンツです。 経営者とAIの実際の対話を元に作成していますが、技術的な内容には誤りが含まれる可能性があります。
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