#哲学#行動主義#内省思考停止analysis-paralysis最適化の罠
知らない漁師の話
ネットで見かけた話。離島に住んでる漁師のじいさん。毎朝3時に起きて海に出る。
40年間、毎日。
一度も「なぜ」と聞かれたことがないらしい。
正確に言うと、テレビの取材が来た時に聞かれたらしい。「なぜ40年も続けてるんですか?」って。じいさんの答え:
「魚がおるけん。」
俺の朝3時
俺も朝早い。でも海には出ない。パソコンを開く。
昨日作ったダッシュボードを眺める。折れ線グラフの傾きを確認する。ヒートマップの色が埋まってるか見る。Repsの数字を見て「ふむ」って言う。
で、なぜこのアプリを作ってるのか、の分析を始める。
漁師は「なぜ」を持たない。俺は「なぜ」しか持ってない。
分析の化け物
考えてみたら、この1ヶ月でやったこと:
- フレーズの復習方法を3回変えた
- ダッシュボードを5回作り直した
- 指標を設計して、同じものを2個作った
- 軸のスケールで30分悩んだ
- 「なぜ英語を勉強するのか」を4回考え直した
漁師のじいさんが同じ1ヶ月でやったこと:
- 朝3時に起きて海に出た。30回。
以上。
どっちが進んでるかって聞かれたら、漁師。間違いなく漁師。
「なぜ」は呪い
あの漁師は理由なんか要らない。魚がいて、網があって、海がある。それで十分。
俺は理由がないと動けない。「なぜ英語か」「なぜこの方法か」「なぜ今か」。全部答えが出てからじゃないと始められない。
でも全部答えが出ることなんかない。
だから永遠に準備してる。完璧な計画。完璧なダッシュボード。完璧な指標。完璧な「なぜ」。
漁師は不完全なまま毎朝出港する。風が強い日も、魚がいない日も。出たら何かが起きる。出なかったら何も起きない。
シンプル。残酷なほどシンプル。
迷ってるのは俺
漁師のことを「遥か彼方の人」と書いた。離島に住んでて、都会からは遠い。物理的に遠い。
でも本当に遠いのは俺のほうだ。
やるべきことから遠い。行動から遠い。シンプルさから遠い。
漁師は毎日、魚のそばにいる。俺は毎日、分析のそばにいる。
どっちが「遥か彼方」にいるのか。
でも漁師にはなれない
正直に言う。俺は漁師にはなれない。
「なぜ」を手放すなんて無理。分析しないと不安で死ぬ。ダッシュボードがないと何もしてない気がする。計測は俺の酸素。
でも「漁師のほうが正しい」ってことは知っておきたい。
計測してる間、自分が遠回りしてることを自覚しておきたい。分析が行動の代わりになってないか、毎日チェックしたい。
...って、またチェック項目を増やしてる。
漁師なら笑うだろうな。「あほか」って。
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