英語魂EIGODAMASHII
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全137夜
英単語ゼロ

英語ゼロで読む

本体は日本語のコメディ。英語はおまけ。

ここには英単語が1つも出てこない。それでも、この番組で何が起きているかは全部わかる。毎晩どこかの外国人と喋って事故っている男の、事故だけを日本語で並べた。英語に興味が無くても読める。むしろ、そっちが本体だ。

気になった夜をタップすると、そこで実際に何と言ったのか(英語)まで見にいける。おまけは、欲しい人だけ。
新しい順
第135夜2026-10-11

第135夜 — 予備の時計と、3回目の台本

自分の字の汚さを説明して

男は字が汚いと言うつもりで、自分を字にした。男そのものが悪筆である。最初はゆったり、途中から小さく、最後は満員電車。人間として、その形で生きている。

第134夜2026-10-10

第134夜 — 墓場シフト、パンダ、自由貿易

講師が夜勤だったと言った。男は火葬場勤務だと思った。パンダは偽物かという話を3回自分で止め、男は試験官になって講師に先に英検を受けさせた。講師は経済学の答えを出し、男は34年生きた答えを出した — 仕組みはイカサマだ。

男は講師を、火葬場の夜勤に就かせた。墓場で働く人の夜勤は、墓場シフトである。理屈は通っている。講師は昼に人に英語を教え、夜に火葬場で働き、朝に別の仕事をし、合間にボクシングをする人になった。しかも現在形なので、今もそこで働いている。講師は本当は、ただの夜勤である。

第133夜2026-10-10

第133夜 — スモールボール、ほろ酔いで敵地へ

前日、男は野球カードを103枚作った。居酒屋で飲んだ帰り、ガチのブルワーズファンの講師と25分。講師は言った — 去年は打ち合おうとして負けた、今年は自分の型で行く。男は言った — それは日本の野球だ。

講師に良い夜をと言って

男は講師に良い夜を、と言い、0.5秒後に、自分はもう持っていると言った。夜を所有している。居酒屋で手に入れたらしい。講師の夜はこれからである。男の夜は、もう在庫がある。

第132夜2026-10-08

第132夜 — 牛乳パック事件、当事者の前で再演

8日前、男は「カーテン」と言い、講師には「牛乳パック」と聞こえた。昨夜、男は東京の天井にカーテンレールを付けた。今夜、AIの台本でその話を「別の講師」に読み上げるはずだった。相手は、あの夜の講師だった。

男は20分かけて、無料のサイトを「地球上でいちばん」と3回言い、本気の先生なら生徒に勧めろ、と講師に迫った。そのあとで、営業じゃないと2回否定した。2回とも a が落ちた。冠詞も付けずに否定するほど、営業ではない。歩合はゼロである。

第127夜2026-10-02

第127夜 — カーテンと、テストバスティング

英検1級がどれくらいのレベルか説明しようとして

ヨーロッパの基準は A1 から C2 までの6段で、D は無い。男は自分が日曜に受ける試験を、まず中級に下げ、それから存在しない段に置いた。D2 に受かっても、世界のどこにも証明書は出ない。2日前に自分の試験の格付けを下げるのは謙遜としては満点だが、地図には載っていない。

第123夜2026-09-28

第123夜 — 13年前の1語は、講師も辞書を引いていた

13年前にこの映画を観た、と言って

現在完了は「今までに」を言う形で、12年前という日付とは同じ文に座れない。男は13年前の出来事を、今も続いている経験として語った。つまり男は、13年間ずっとショーシャンクを観ている。途中で英検の勉強を挟んでいる。

第122夜2026-09-26

第122夜 — お手本の英語が、採点された

英検まで8日。前夜と同じ正月の原稿を、今夜は英国出身の講師に番号で選ばせて読んだ。91歳の隣人の段を読み終えて、男は「面白いでしょう」と聞いた。講師は言った。ちょっと変だね、それは正しい英語なのかな。男が手本として読んでいた英文が、はじめてネイティブの耳を通った夜。

講師が「長寿とは隣の90歳のことだ、は変な英文だ」と言った直後

男は8日後の試験のために、この英文を丸暗記している。講師はそれを変だと言った。男は、変だと感じる水準にいない、と答えた。つまり男は、変な英文を、変だと感じずに、正確に覚えていた。暗記は成功している。暗記したものだけが、少し変だった。

第121夜2026-09-25

第121夜 — 原稿の中の俺は、俺じゃなかった

英検まで9日。金曜の夜、車の中から、1度も読んでいない原稿を持ち込んだ。AIが書いた日本の正月の話で、叔父叔母が10人いるいとこと、91歳で餅を切らずに食べる祖母が出てくる。男は読みながら、途中で3回、それは俺じゃないと言った。講師はお年玉も餅も知らなかった。男が本当に英語を話したのは、原稿の外だった。

冗談の段を読んだあと、講師に通じたか確かめて

心配していたのは、日本の冗談が海を渡るかどうかだった。口から出たのは、講師の手に負えるかどうかだった。冗談の輸出検査をするつもりで、講師の入国審査をした。講師は審査に答えず、冗談の段を声に出して読み返した。男はこのあと、同じ審査をもう1回やった。

第119夜2026-09-23

第119夜 — 原稿の闇の側は、自分の10年前だった

連休の最終日、また外から入った。続ける仕組みの話をしていたら、読んでいた原稿の闇の側に、自分が10年前に通ってきた道が書いてあった。飲み会、休日ゴルフ、自発的でない残業。講師は2夜前の語で受けた。男は、講師が知らない言い回しを1つ、自分から引っ込めた。

深夜3時に大音量で音楽をかければ苦情が来る、という講師の話を受けて

低音で壁が震えることを言いたかったのは分かる。出てきたのは理科室の語だった。近所迷惑の話をしている最中に、この男だけが白衣を着た。しかも a が付いているので共鳴は1個。深夜3時、隣の家に嫌な共鳴が1個だけ届く。数分後、この男は別の言い回しについて「これは物理から来ている」と言った。今夜、物理は2回出た。

第118夜2026-09-22

第118夜 — 方法は、もう先生に移っていた

自分の工程と講師の工程を説明した2分間

a と an が1つずつ出た。両方とも逆の席に座った。前の夜、この男は a を7回落とした。今夜、a は戻ってきた。戻ってきて、an と入れ替わった。冠詞の総数は合っている。配置だけがずれている。遅刻してきた社員が、隣の社員の机に座った。

第117夜2026-09-21

第117夜 — 丸暗記の途中で、丸暗記を弁護した

英検まで2週間。講師は雨の車の中、本人は毎晩10時間の雨音で寝ている。AIが書いた生保の原稿の残りを1文ずつ品定めし、丸暗記を批判する1文を読んで「今やってるのがそれだ」と言い、丸暗記を弁護した。講師は「経験したものほど覚える」と言った。その25分で本人の口に残ったのは、前の日に映画で聞いた4つのセリフだった。

AIをほめるつもりだった。AI の A が落ちて、I になった。原稿を書いたのは機械で、読んだのはこの男で、判定したのは講師である。3人の中で一番何もしていない者が、自分をほめた。1文字の欠落で、手柄が機械から人間へ移った。

第109夜2026-09-12

第109夜 — 丸暗記の男

AI賛成の50文を暗記して持ち込んだら、講師がAI嫌いで、しかも型そのものに不合格を出した夜。

各テーマに子テーマが3つある、と説明して

a と3が同席した。1つなのか3つなのか、説明している本人が決めていない。しかもこの説明を2回して、2回とも a を置いた。自分が設計した構造の数え方で転ぶのは、設計者として珍しい。

ここまで英単語ゼロ。それでも64夜ぶんの事故が全部わかる。 英語が見たくなったら、どの夜からでも入ればいい。おまけは、欲しい人だけ持って帰る。