受講場所が公園→路上→車内→庇の下→木の下。回数もイディオムも積み上がった。それでも毎晩、通じない。
転機 — 「最終夜」のはずが翌日また木の下にいた。フライパンの話が22分で神学に着く。番組に最終回は無い。
3夜ぶりに回線が無傷で、男は屋根の下にいた。先生の近況 — グラナダで小さな地震があった — から、話はそのまま東京の大地震に落ちる。**20〜30年で80〜90パーセント。経済は壊滅し、何百万人も死ぬ。それでも誰も気にしていない。** 男はここで stark contrast と ignorance is bliss を同じ段落に置き、25分の主題を自分で立てた。この時点で今夜の評価はもう決まっている。**問題は、その主題が本人の英語にそのまま当てはまってしまったことである。** 失点は3系統。every / everybody / everyone の三単現が**1夜3発**。07-01「every legal citizens have」から数えて6回目で、検死記録には「この持病だけ治る気配なし」と書かれている。**1音違いの狙撃失敗は1夜7発で番組新記録**、しかもうち3件は意味が正反対に反転した — 東京で働く男が東京を歩き(work→walk)、培養肉の話で動物が治療され(kill→cure)、誰も出て行きたがらないビルに誰も住んでいなかった(live→leave、rent→runs)。the の過剰が4発。目的語の it は3回欠勤し、うち1件は**3日前に完璧に言えた同じ句**である。だがこの夜が S なのは、勝ちの質が高いからだ。**07-27 に prone→brown と言って一族の体質を色にした、その prone が3週間ぶりに正着した。** そして **how vulnerable the economy is** — 08-15 に壊した #22 間接疑問が、3日後に完璧な語順で、しかも2つ並べて戻ってきた。走行中の自力修正は4件で、これも過去最多である。**締めは、この番組がこれまで放送した中でいちばん静かな失点だった。** 男は enjoy を使わずに会話を終えた。8/14 から4夜連続の宿題を、今夜は動詞ごと回避したのである。**撃たなければ外れない。予知はされている。備えはない。** それが今夜の主題であり、今夜の症状だった。
金の相場(壊れっぷり)は毎晩ドカンと上下。緑の点線はイディオムが増えてじわ上がり。だが道具が増えても、肝心の英語は一生ぶっ壊れたまま — 二本の線は交わらない。だからこの番組に最終回は無い。読者は「今夜はどう壊れるか」に賭ける。
| 順位 | 選手 | 出勤率 | 成績 | スカウティング |
|---|---|---|---|---|
| 1— | 数え番長 可算 / 不可算 · 会計 | .000 | 0勝38敗 | 不可算名詞に a を付け、複数形に単数を混ぜる。make a money、a difficult words の常習犯。 |
| 2— | are tend 症 be動詞の過剰投与 · 救援(炎上担当) | .027 | 1勝36敗 | 一般動詞の前にとりあえず are を置いて安心する。People are tend to… で再発を繰り返す。 |
| 3— | 消える s 三単現の s · 遊撃 | .045 | 1勝21敗 | everyone / every の後で必ず落ちる。本人は存在を知っているが、口が知らない。 |
| 4— | 亡霊の a 冠詞の a · 前衛(のはず) | .065 | 3勝43敗 | 「You are ___ guy」「It's ___ idea」の型で消える。生息地は形容詞+可算名詞の直前だが、目撃例は稀。 |
| 5— | 迷子プリポジション 前置詞 · 外野 | .069 | 2勝27敗 | access to / stay away with など、to と with と from の間で迷子になる。たまに正しく帰ってくる。 |
相手は、まだ決まっていない。分かっているのは一つだけ — 男は、また壊れる。回数もイディオムも積み上がったが、肝心の英語は今夜も通じない。それがこの番組の売りで、だから終わらない。賭けの対象は「勝ち負け」じゃない、「今夜はどう壊れるか」だ。続きはDMM次第。
これはスコアブックだ。主人公は上手くならない — 一生。回数もイディオムも積み上がるのに、肝心の英語は毎晩ぶっ壊れる。そのぶっ壊れっぷりこそが売りで、だからこの番組に最終回は無い。あなたは「今夜はどう壊れるか」に賭けながら、永久に続く連載を追う。